数の子とは?
数の子の基本情報をご紹介致します。
数の子とはニシンの魚卵。
別名、春告魚(はるつげうお)と呼ばれる回遊魚のニシン。
その魚の卵が、私たちが愛する数の子と呼ばれるのものです。
日本で水揚げされるニシンのほとんどが北海道産で、
春告魚の名の通り、旬は3〜5月。またこの産卵期のみ数の子を蓄えています。
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名前の由来は
「かどの子」の訛り。
北海道・東北地方ではニシンのことを「カド」と言い、
その卵で「かどの子」、
それが訛り「かずの子」
となったと言われています。
それゆえ、「数の子」という表記は実は当て字です。
漢字で書くと「鯑」
英語だと「Herring roe」。
よく目にするのは「数の子」ですが、
魚へんの漢字もあります。
「希」は「晞」の省略形で
「晞」には乾かすという意味があり、
昔は干し数の子が主流だったため、
この字が当てられました。
また英語では
「Herring roe (ヘリング ロー)」
「Herring」がニシン、
「roe」が魚の卵を意味します。
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子宝の象徴や子孫繁栄の
意味などを持つ縁起物。
おめでたい食材が多いおせち料理、
数の子も定番の一つです。
たくさんの卵があるので子孫繁栄や子宝の象徴として用いられています。
また、親のニシンは「二親(にしん)」と当て字ができることから、
二人の親から健康に代々健やかに栄えるようにとの意味合いもあります。
数の子の種類は一般的に3つ。
塩数の子
スーパーなのでもよく見かける一番流通している状態。
長期保存させる為、塩漬けになっていて食べる時には塩抜き作業が必要。
また薄皮と呼ばれる白い膜もついているので除去作業も必要。
手間がかかるが、パリッとした数の子本来の食感が楽しめる。
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味付け数の子
醤油やだしなどですでに味がついている状態。
日持ちはそこまでしないが、塩抜き作業などなく食べられるのが特徴。
本来のパリッとした食感ではなく、比較的柔らかい食感になっている。
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干し数の子
冷蔵庫などがなかった時代に長期保存させるべく出来た手法。
干す作業に加え水戻しなどを繰り返し行うため、食べるまでに数日かかります。
ですが、食感、味などは抜群に良く、
あの食通の北大路 魯山人も
「干し数の子が一番美味い。」と言っていたほどです。
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数の子を使用した主な料理。
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わさび漬け
静岡県発祥の郷土料理。
わさびの葉や茎、根などを刻んで、調味した酒粕に漬けたもの。
江戸時代の商人が考案し作り出し、それが全国に広まった。
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松前漬け
北海道の郷土料理。
昆布や人参、大根などの野菜に数の子、ホタテ、いくらなどの魚介類を入れ、
醬油ベースの調味液に漬け混んだもの。
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